供養の考え方

供養とはお仏壇やお墓で仏様や故人に供物やお花をお供えし、お経やお線香をあげてお祈りすることです。 現代ではこれを単に形式的な儀式として捉えられている方がいらっしゃいます。 本当の供養とは何を意味するのでしょうか。

私たちがお参りをして供養をすることで故人は仏様のご利益である功徳(くどく)を得ることができます。 功徳とは善行を行うことで積んだあの世で通じる財産です。 故人はもうこの世で善行を行うことができません。 それゆえに故人の遺族や縁者が故人に代わって善行を行い、故人に回し向けてあげます。これを回向(えこう)といいます。 善行を行い功徳を回向することで、ご利益を他の人にめぐらすことができ、自分を含むすべての人々の幸せをお祈りすることができます。

供養はお供えをすることよりも、その行動をする心が大切です。 私たちは供養をすることで、亡き人へ感謝の気持ちを持ち、家族や親類の絆を確かめ、先祖から続く家族のつながりに感謝することができます。 ご先祖様の誰一人が欠けても現在の自分は存在しません。 先祖供養することで、ご先祖様からのルーツを認識し、今の自分を在らしめてくれたことを有難く感じることでしょう。

生前の故人は自分にどのような想いを馳せていたのでしょうか? 供養は現在の自分の生き方がその想いに沿ったものであるか、いい加減な生き方をしていないか等、自分と向き合い、見つめ直し、省みるよい機会になります。 感謝の気持ちを込めてお参り下さい。

水子供養のご案内

いつの世でも小さな子供たちの死は哀しいものです。 様々な事情によって、この世に生を得る前に亡くなった赤ちゃんたちを水子(みずこ)と呼んでいます。 昔は子供が生まれても貧しさ故に育てることができず、間引きといって泣く泣く親の手でその命を絶たざるを得なかった事情もありました。 また衛生状態も悪く、食物も十分でなく、生きのびることができないこともありました。 このような哀しい子供たちのために、親たちはお地蔵様をお祀りして亡き子を供養しました。 止むに止まれぬ心の行為が水子供養でした。 この世に生を受けることができなかった水子はお地蔵様の功徳によってやすらかに成仏できるといわれております。 水子供養はなくなった小さな命の供養だけでなく、自分の生命の尊ぶことでもあります。